保育園に通う長男に「将来何になりたい?」と聞いた事があります。答えは「パパと同じ大工さん」という答えでした。その言葉を聞いて私は喜びの反面、現代の建築社会のプレカットや工業製品により手間を掛けず、工期短縮を競う簡素化された建築社会の中では、技術の継承、木の素晴らしさを教えていくのは難しいのではないかと考えていました。
そんな気持ちの中で新民家推進協会と出会いました。新民家とは今ある古民家を解体し、取り出された古材を活用し建て替える木造住宅のことで、古民家のように長期間住まい続けることが可能な新築木造住宅です。
地元の山の木、古民家を支えてきた新材より強度のある古材を大工棟梁が手刻み加工していくことで循環型建築社会につながっていきます。
新民家を通して日本の良き伝統文化、技術を使命感をもって、未来の子どもたちに残していきたいと思っています。
一般社団法人古材リユース推進協会群馬支部
支部長 松本 和之