土壁その2

土壁は、土と藁に水を加えて練り混ぜることから始めます。藁の練り込みかたは藁をそのまま切ったもの、藁をもんで柔らかくしたものなど用途に合わせて使い分けます。山や池の底などから採取した粘性の高い砂まじりの粘土に切った藁を混ぜ一定期間置くことで藁が発酵し、藁の繊維質が土となじんで粘りのある土になります。古い土壁は粘性が落ちていますが、再び藁や新しい土などとまぜ発酵させることで再使用することができます。土を寝かせる期間は様々ですが、藁の発酵を促すには低温では難しいため「土は夏の土用を越させてから使え」と言われています。

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